医師の中には、何度も転職を繰り返す方もいらっしゃいます。
これは医師が転職をしやすい職業であることも影響していますが、労働条件や職場の人間関係なども大きく影響しているのかもしれません。
では、転職を繰り返す医師は、周りからどう思われるのでしょうか?
「あまりに転職回数が多い医師は評判が良くない?」と気になる方も多いと思います。
そこで、転職を繰り返す医師に対して周りがどう思うかについて調べてみました。
転職回数の多い医師に対するイメージ
転職を繰り返す医師に対するイメージはどんなものでしょうか。
気になるその印象について、25万人以上の医師が登録するといわれる医師転職サイト「m3.com(エムスリー)」が、500人の医師を対象にアンケート調査を行ないました。アンケートの結果は以下の通りです。
医局に所属している医師337人と、医局に所属していない医師163人の計500人に、転職回数の多い医師に対するイメージを尋ねたアンケート結果。
「好印象」の12人(3%)に対し、「良い印象は持てない」が251人(50%)、「特にイメージはない」が237人(47%)だった。
アンケート結果を見ていかがでしょうか?
実に半数の医師が転職回数の多い医師に対して良い印象を持っていないことがわかります。
確かに、あまり転職回数が多いと何かその人に問題がある、とつい思ってしまうのかも知れません。実際に、転職を何度も繰り返していると、だんだんと仕事が見つけにくくなる可能性があるので注意が必要です。
転職を繰り返すときの注意点
注意点としては「短期間での退職をできるだけしないこと」です。
職場環境や人間関係に不満があっても最低2~3年程度は勤務を続けた方が懸命です。
そうでないと今後の転職活動において、まともな病院はどこも相手にしてくれなくなり、転職活動が長引く危険性があります。
知人の転職エージェントは以前、「転職が多い、ひとつの施設での勤続年数が3年に満たないといった場合、個人に何か問題があるのではないか?次に転職しても長期勤務は期待できないのでは?などの不安を抱かせてしまう懸念も生じます」と語っています。
やはり転職の回数は少ないほうが印象としては良いため、とにかく短期間での転職を繰り返すことだけは避けた方がいいでしょう。
転職で失敗しないためには?
転職をして成功した医師がいる一方で、転職をしてもやっぱり職場がイマイチで、転職したことを後悔しているドクターも少なくないようです。
転職活動を行う前にまずは、なぜ転職するのか、を整理しておきましょう。
転職の動機が明確になっていないと転職先選びの基準もあいまいになって満足度の低い転職になり、転職を繰り返すことにもなりかねません。
また、転職先の事前のリサーチもとても大事なポイントです。
定着率の悪い職場を避けるには、やはり多くの情報を持っている人材紹介会社のコンサルタントに頼るのが一番でしょう。「年収」「休日」「職場の雰囲気」など自分が重視する条件とともに、「なるべく長く働きたいこと」を伝えれば定着率のよい職場を提案してくれます。
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