医師の中には、県立病院などの公立の病院で勤務を希望する方も大勢います。
これまで都会の中で医師として忙しく働き、地方の都市でゆったりと医師の仕事を続けていきたいという方などが、県立病院への転職を希望されているケースがよく見られます。
今回は、医局関連の病院や都会の医療施設から県立病院へ転職した場合の働き方の違いや、年収などの傾向についてお話したいと思います。
都市部から地方の県立病院の勤務医へ転職するケース
基本的には国立病院と同様に公立病院ですから、そこに勤務する医師も公務員としての地位を得ることができます。地方公務員として、県職員の扱いになるわけです。
公務員として扱われるということは、民間の病院に勤務する医師とは多くの点で異なります。
では県立病院に勤務する医師は他の医師とはどう異なるのでしょうか?
またその年収はどのくらいなのかを説明します。
県立病院で働く勤務医は公務員
県立病院はその名の通り各都道府県がその運営を行っています。
つまり県立病院の医師たちは地方公務員として扱われることになります。
民間の病院に勤務する医師たちとは異なり、国立の場合と同様に公務員として扱われますので、基本的には福利厚生が充実していて、安定した高い給与がもらえると言われています。
研修医として働く場合にはさまざまな診療科を経験することになりますが、研修を終えた後は自分の専門分野での診療を行うことができるでしょう。公立病院はあまり勤務医の数が多くないため、非常に忙しい日常生活を送ることになるかもしれません。
ただ「安定性」という意味では、群を抜いて、県立病院での勤務医がメリットがあると言えるでしょう。
県立病院での勤務医、その年収はどのくらい?
県立病院の勤務医の年収は当然各都道府県によって異なります。
一般的に勤務医の平均年収は研修中が600万円程度、研修後が1000万円から2000万円程度と言われていますが、青森県や鹿児島県、長崎県などは他の都道府県と比較しても年収が高くなっています。
これは近年問題となっている医師不足が理由です。
したがって医師の数が少ない地方部の病院施設ほど、県立病院の勤務医の平均年収は高くなる傾向にあります。
県立病院の医師の年収としては、およそスタート時は600万円~800万円、経験5から10年は1000万円台、部長クラスは1500万円位で、院長クラスで1900万円位と言われています。
平均年収・平均勤続年数を様々なランキング別に見てみよう。
平均年収が高い都道府県TOP5
都道府県 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
1、岩手県 | 1,850万円 | 56.2歳 | 9.8年 |
2、鹿児島県 | 1,750万円 | 50.5歳 | 8.0年 |
3、長野県 | 1,650万円 | 42.5歳 | 7.2年 |
4、高知県 | 1,600万円 | 47.5歳 | 5.5年 |
5、福島県 | 1,580万円 | 49.2歳 | 6.3年 |
このように、県立病院で働く医師の平均年収自体は、基本的に勤続年数や都道府県によってある程度異なってくるようです。
県立病院の医師求人の探し方
県立病院の医師求人を調べてみるとは、一見確かに好待遇なところが多いです。
ですが、よくよく聞いてみると、医師不足を理由に条件が全く違う就労条件で働かさせられることも少なくありません。ですから、求人を探す際は医師専門の人材紹介会社を通して就職活動をすることをお勧めします。
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