医師の転職失敗事例を知ることは、これから転職しようとする医師にとってかなり参考になります。なぜなら医師が転職する場合、すべての先生が上手くキャリアチェンジできるとは限りません。
中には「転職をしたものの後悔(失敗)している」という意見をお持ちの先生もいます。
では、医師が転職に失敗してしまうケースにはどのような事例があるでしょうか。
今回は、よくある失敗のパターンと、それら失敗を避けるために覚えておきたい対策「失敗例から学ぶ医師転職を成功させるコツ」をご紹介します。
転職に失敗してしまった医師の体験談を元に、なるべくリスクを減らしてより良い転職が実現できるようにぜひ参考にしてください。
目次
医師が転職に失敗してしまうケース(事例)とは?
転職というと、収入アップや勤務環境の改善などメリットばかりに目がいきがちですが、当然ながら気をつけなければいけない点もあります。
安易に転職をして、「思っていた環境と違う!」とさらに転職をして…ということを繰り返してしまう先生もいるようです。
そこで、これから医師転職で失敗しないためのポイントを、実際の失敗事例とともに詳しく見ていきましょう!
失敗例1 大学病院と民間病院の違いに馴染めない
よくある医師転職の失敗例として実際にあるのが、医局を辞めて民間病院へ移った時に、その機能の違いに馴染めず戸惑ってしまうケースです。
大学病院では高度で専門的な医療が中心ですが、民間の市中病院はそれよりも総合的な診療を行っているのが一般的です。診療科目も大学病院ほど細分化されていなく、特定の専門分野での高度なスキルよりは、内科全般、外科全般というように全体を診ることが求められます。
これにより、働く前のイメージと働き出してからの実際の職場とにギャップを感じて、慣れるまでに苦労してしまう医師もいるのです。
やりたいことができる病院かを確認しましょう!
そこで、ギャップに戸惑わないために事前の情報収集が大事になってきます。
実際に民間病院で勤務している知り合いのドクターの話を聞いたり、人材紹介会社のコンサルタントに詳しいお話を聞くことで解決できることが多いです。
また常勤転職を考える医師は、候補先の病院に先ずは定期非常勤などのアルバイトで入り込み、一定期間働いてみるというのもひとつの方法です。
非常勤で慣れてきたら、その後正式に常勤として働くというやり方を選択することで失敗するリスクを減らすことができます。
関連記事:医局を出た後の医師の転職事情|辞めて成功したケース
失敗例2 高収入の求人の裏には激務が待っていた!
次に医師転職で実際にある失敗のケースが、高給与の裏にある激務です。
もちろん今よりも年収をアップさせる目的で転職をされる先生は少なくありませんが、いざ働いてみると、仕事がかなりの激務で入職してから後悔してしまう事例も耳にします。
いくら収入が増えても、健康を害したり、自分の時間が持てなくなってしまったり、心身に余裕がなくなってしまってはもとも子もありません。
高給与・高年収だけに目を向けないこと!
転職前は給与だけがあがるイメージで転職をした・・・しかし、実際は給与は上がったものの、仕事に疲れて以前より苦しい状況になってしまうというケースですね。
転職で失敗しないためには、病院側が提示している給与・待遇などの”求人情報”だけに目を向けず、病院の現状についての”詳細情報”を確認することが大切です。
実際の現場の体制、環境を把握しておくことが失敗しないコツです。
病院の内情は事前に把握しづらいですが、病院と接点のある医師や転職サイトのコンサルタントに確認するなどして、できる限りの情報収集をするようにしましょう。
転職するなら年収アップを狙いたいという気持ちも分かりますが、あまり給与にばかり固執せず、金額と実際の勤務内容のバランスで考えることが失敗を防ぐコツです。
失敗例3 1つの病院だけをみて転職して失敗するケース
この失敗例では、転職活動の際に1つの病院だけしか見ずに、あっさりと入職を決めてしまったために、勤務してから「もっと良い勤務先があったのでは...?」と後悔するケースです。
なるべく多くの医療機関へ足を運び比較すること!
医師の転職活動では、一つの病院だけしか見ない場合、その病院の良いところだけを見てしまい、「自分に合っているかどうか」の判断がつきにくくなってしまうことがあります。
業務が忙しく、なかなか時間をとれない先生も多いと思いますが、まずはある程度余裕を持って転職活動を始めること。また、客観的な比較や検討ができるように、なるべく複数の医療機関へ足を運んでみましょう。
そうすることで、更に良い医療施設に出会えたり、細かな条件の比較ができるので、失敗するリスクも減らすことができます。
女性医師ならではの転職失敗事例
また、女性の医師は結婚や出産にともない男性医師よりも環境が変化することが多く、それを機に別の職場へと転職することはよくあることです。
しかし、その場合に注意したいポイントがあります。 それは、女性の勤務形態や育児休暇などに関する復職支援の有無です。
詳しくは、下記の記事にまとめていますのでぜひ目を通してみてください。
医師が転職を成功させる4つのポイント!
今回ご紹介した医師の転職失敗例を総合的に見ると、やはり目立つのは「情報収集の不十分さ」や「安易に転職先を決めてしまったこと」が原因としてあげられます。
医師が転職を成功させるには、以下の4つのポイントに気をつけてみましょう。
・情報収集はできるだけ数多く集める
・病院施設をなるべく見学してから決める
・希望条件は複数あげて優先順位を決めておく
・転職までのスケジュールや段取りは余裕を持って行う
転職の失敗を避けるためには、情報収集はできるだけ多く行い、見学できるところは面接希望を出す前に見学し、設備や環境など入職した際に自分が関わる部分はもちろん、病院全体の雰囲気などもチェックしましょう。
なお、前の職場(特に医局の場合)を円満に退職することも「満足のいく転職」のポイントです。 転職先が決まったら、時期を見て退職の準備も進めておきましょう。
医師転職サイトを上手く使って確実に転職を成功させる!
転職で失敗しないためには、やはり病院側が出している”求人情報”に加えて、病院の現状についての”詳細情報”を確認することが大切なポイントです。
そのために、医師転職サイトで詳しい情報を確認することをオススメします。
転職サイトでは、非公開求人情報という形で転職先の情報について詳しく教えてくれます。
(※m3エムスリーキャリアエージェント公式サイト 医師求人情報の詳細事例)
こうした医療施設の細かな情報は、医師専門の専属コンサルタントによって収集されており、登録するだけで無料で閲覧することができます。
当サイトでは、医師の転職に転職支援サイトの利用を進めていますが、その理由は情報収集力と、条件交渉の代行をしてくれることにあります。ご自身で情報収集、条件交渉は難しいと思われる場合は、ぜひ医師転職サイトを利用してみてください。
ここで例としてご紹介した転職サイトについては、「m3エムスリーキャリアの詳しい特徴と登録方法」の記事が参考になりますので、ぜひご覧になってみてください。