医師に限らずですが、今の仕事が合わない、職場環境や給料に不満がある、人間関係が合わないなどの理由から、すぐ(今月中)にも今の職場を退職したいと考えることは誰にでもありうる事です。
自分に合わない環境から脱するためには、独立してフリーランス医師になるにしても、他で常勤医として働くにしても、「医局・勤務先の病院を辞める」という選択肢を選ぶ必要があります。
では、実際に今の勤め先を辞めるにあたって、現実的な時期や伝え方はどうするのがいいのか?また新しい就職先をすぐに探すにはどうすればいいのか等、医師の転職活動について詳しくアドバイスします。
目次
医局や勤務先の病院を辞めるときの注意点
医局や今の病院を辞めることを決断する医師は多くいます。特に最近では「コロナ対応がつらい」と仕事を辞めたがっている医者も少なくありません。しかし医師が勤務先を辞めるときは、気を付けないとトラブルの原因になる注意点もあります。
例えば医局や大学病院の場合、教授と喧嘩別れのようになると同じ地域では就職が難しくなることもあるので、辞めるときは細心の注意を払いたいものです。医局を辞めるときは以下のようなことに気を付けましょう。
辞める時はできるだけ猶予を持って伝える
当たり前のことですが、医師も社会人である以上は今日明日に突然辞めるということは一般的にはルール違反です。当然急に医師が退局してしまうと、医局や病院の人事の予定が狂ってしまいます。
すぐに辞めたいと思ってもできれば半年、余程の場合でも3ヶ月ほど猶予をもって退職の意思を伝えたいところです。
どうしても今月中に辞めたい場合は必ず上司に相談する
それでもやはり人によってはどうしても今の職場が合わず、今月中に退職したい人もいると思います。その場合は必ず上司や医局長に一度相談してください。
きちんと辞める理由を説明して、その意志が固いことを伝える事ができれば上司も納得しないわけにはいかないはずです。また、医局を辞めたがる医師は相当数いるので、過去の経験をもとに的確なアドバイスをくれるはずです。
ただしアルバイトや非常勤医師ならまだしも、常勤で勤務する医師であれば引継ぎ作業や手続きをするのは必要不可欠です。なるべく辞めた後にしこりが残らないように行動するのがキレイな大人の辞め方です。
先に新しい勤務先を決めてから退職の意思を伝える
今すぐ医局や勤務先の病院を辞めたい、しかし次の就職先が決まっていなければその後に苦労する可能性があるので注意が必要です。体調不良などよほど切迫した理由でない限りは、先に新しい職場を決めてから退職した方がいいでしょう。
実は辞めたはいいが、次の勤務先探しに苦労する医師は少なくありません。
まずは次の入職先を決めて、そこに内定をもらえそうなら今の職場と辞める時期やタイミングを相談し、退職の準備に取り掛かることをおすすめします。
医師がすぐに転職するにはどうすればいい?
では、医師がなるべくすぐに転職するにはどうすればいいのでしょうか?
当然次の職場はなるべく長く働ける環境であることが望ましく、そうなるような良い職場を探さなければなりません。
ここでは具体的な求人探しと、活用すると便利な転職エージェントも紹介します。医者としてより働きやすい環境を探す参考にしてください。
インターネット等で新しい職場探しをする
まずは、インターネット等で新しい職場を探しましょう。
候補はなるべく1つではなく2~4つと複数の病院を比較して検討することをおすすめします。
自分で病院やクリニックのホームページから応募しても良いですし、医師転職サイトに登録して求人を探すのも効率的です。
そして、良さそうな求人の中から各々の職場の条件等を聞いて、休みの日などに実際に病院見学しに行って気に入ったところに決めればOKです。
活用すると便利な医師向け転職サイト(エージェント)
ただ自分一人で新しい職場を探すのはどうしても手間がかかります。今の職場をすぐにやめたいと考えている場合ならなおさら新しい職場をスピーディーに見つけたいもの。
そこでおすすめなのが、プロである転職サイト(エージェント)に相談する方法です。
医師向け転職サイト(無料)に登録しておけば、素早く自分に合う求人を探してくれますし、医師の転職サポート経験豊富なコンサルタントに相談して有益なアドバイスが得られます。
ここでは3つのおすすめ医師向け転職エージェントを紹介します。
医者を辞めたいと思っている人はまずは複数に登録し、どのような求人があるのかを覗いてみましょう。
・エムスリーキャリアエージェント
公式サイト:https://agent.m3.com/
転職希望医師の登録実績NO.1。独自の情報収集力を活かした転職サポートを得意とし、転職希望医師の登録実績は8年連続1位を獲得しています。
・医師転職ドットコム
公式サイト:https://www.dr-10.com/
医師転職ドットコムは求人数が業界最大級で、希望条件達成率も94.7%を誇ります。求人数が少ない医師の転職業界の中で最多40,000件以上の求人を揃えている国内最大級の転職サイトです。
・マイナビDOCTOR
公式サイト:https://doctor.mynavi.jp/
マイナビグループ運営の医師向けの転職エージェント。厚生労働大臣認定サービス・職業紹介優良事業者・プライバシーマークを取得しているため、安心して転職サポートを受けられる。
迷ったら医師転職ドットコムとエムスリーキャリアエージェントの2つに登録しておけばほとんどの地域で豊富な求人に出会えるので間違いないでしょう。
臨床医以外の仕事に転職する道もある
医局や一般の病院を辞めて、臨床医以外の仕事に転職する道もあります。
臨床医以外の仕事に転職する例として以下のようなパターンがあります。
・医療分野の研究所で研究員になる
・保険会社の社医になる
・公務員として保健所で働く、など。
このように、医者(臨床医)を辞めてまったく別の仕事に就くことも可能です。
医者の知識を活かせる仕事もありますし、やる気次第では未経験の分野に挑戦することもできます。
臨床医以外の職業に転職を成功させるには、これまでの医者としての経験を効果的にアピールしなければならず、転職のプロである転職エージェントのサポートが不可欠です。提出書類の添削や、面接対策を活用しましょう。