医師に限らず、転職において大事なポイントとなる「面接」。
実はこの面接で「この人はダメだ」と相手に思われて失敗してしまう人が少なからずいます。
転職面接は、短ければ10分程度という短時間で終わってしまいます。
面接担当者は、転職者のわずかな情報から人間性や将来性を見抜かなければなりません。
その分、転職者の言動だけでなく、身のこなしや見た目も転職面接では合否に直結する大切な要素になるのです。
目次
面接に落ちる可能性がある3つのダメな行動
今回は、採用担当者の経験と転職の経験から、転職面接で入室直後に「こりゃだめだ」と思われてしまう転職者の特徴、3つのケースについてお話しします。
1、入室するときに挨拶とお辞儀がない
転職面接では、面接会場になる会議室に転職者が先に入室して面接担当者を待っている場合と、先に面接担当者が入室しているところへ転職者が入室する場合があります。
誰もいない会議室に案内されて面接開始を待っているときには、案内されているときからすでに面接が開始されていると考えたほうがいいでしょう。
会議室に案内してくれる人間は、女性の事務職が多いため、つい安心してしまい態度が大きくなりがちです。確かに、案内してくれている社員は採用に直接かかわっている人ではありません。しかし、案内されている姿を遠くから見られている可能性は高いのです。
そして一番気をつけなければならないポイントが、会議室に面接担当者が入室してきたときになります。
転職面接に慣れていない医師や、また一般転職においては社会人歴が短い人は、自分から挨拶することが難しいようです。面接担当者が背後から入室してきたにもかかわらず、自分の目の前に来るまで気がつかないふりをしてしまう人もたくさんいます。そして、目の前に面接担当者立ち「面接を担当します」と言葉を発したとたんに、慌ててイスから立ち上がり、ぺこんと頭を下げるのです。
この時点で、面接担当者は「社会人としての基本がなっていない人」と判断し、マイナス印象から面接がスタートするでしょう。面接担当者よりも先に会議室に入室しているときには、面接担当者がドアを開けたとたんに椅子から立ち上がり、後ろを見て「本日はよろしくお願いします」とぺこんと頭を下げましょう。
医師の転職面接を担当するのは院長や人事部長であり、普通の勤務医師ではありません。
一般的には肩書ある立場の上の人間や役員クラスが面接をすることが多いため、できるだけ自分から頭を下げるようにする必要があります。
一方、面接担当者が先に入室しているときには、挨拶のタイミングはわかりやすいでしょう。
転職者が入室すると、面接担当者は椅子に座っているはずです。
ドアをノックしてから入室したら、一度立ち止まってお辞儀をしましょう。
お辞儀は、意外と難しいものです。
面接前に大きな鏡の前に立ち、お辞儀をしている自分の姿をチェックしておくことをおすすめします。
2、必要以上に面接担当者を恐れている
面接というのは、誰でも何度経験しても緊張します。
さらに、10分程度で合否が決められると思うと、面接担当者に失礼がないように気を張り詰めて面接に臨むものです。
しかし、必要以上に面接担当者を恐れたり、媚びたりしてしまうと挙動不審な転職者になってしまうことがありますので、そこは気をつけてください。
とくに、何か発言をする前に「あっ、すみません」と前置きする口癖がある人は要注意です。
また、ペコペコ小さなお辞儀を繰り返してしまうこともマイナス印象になります。
面接中は、体はできるだけ動かさない方が落ち着いた印象を与えられます。
面接担当者は、面接中に怒りだすことはありません。
なぜならば、採用されるまで転職者は社員ではなく「お客様」だからです。
面接担当者を恐れてしまうと、面接中の自分の発言に自信が持てなくなってしまい、言動も頼りなくなりがちです。
「面接担当者と自分に優劣はない」と頭に叩き込んでから面接に臨むといいでしょう。
3、一つ一つの動作が乱雑
転職面接をしていると、必要以上に面接担当者を恐れる転職者と正反対の転職者もいます。
なぜか面接担当者に攻撃的な視線を送るのです。
面接担当をしていると、転職者の入室直後の行動でだいたいの人間性がわかることがあります。
例えば、バッグの置き方や座り方には、知らず知らずのうちに人間性があらわれます。
バッグを乱暴に床に置く人やドアを閉めるときに勢いよく音をたてて閉める人は、おだやかな性格ではないのかなと思ってしまいます。
また、椅子に座るときに足で椅子の足をひっかけて、椅子を後ろに引く人もいるのです。
普段やっている行動が、面接のときに無意識のうちに出ていることがあります。
面接のときには、自分の行動すべてに面接担当者の目が光っていると考えたほうがいいでしょう。
転職面接は、相手に嫌われないスキルを身につけることが大切
面接の時間は「短いようで長い」のです。
10分間の言動をもれなくチェックしていると、おおよその人間性はわかります。
早口で話す人は言葉を選ばず口に出してしまう人と思われてしまう可能性もありますが、あまりにもゆっくりと話す人はどんくさい人と思われてしまう可能性もあります。
できるだけたくさんの人とコミュニケーションを取り、心地よい会話ができるスキルを身につけておくことも大切です。
転職面接を担当する担当者は、たくさんの社員や転職者と接してきた経験があります。
その経験の中から、独自の判断基準を持っているのです。
転職面接会場に入ったら、面接担当者の特徴や個性をできるだけ早く見抜き、その人が嫌いそうな態度や言葉を使わないことも転職面接を上手に突破するコツではないでしょうか。
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