医師の転職における成功とは満足度の高い転職ができたこと。
希望する年収や勤務条件を獲得できたときにやはり満足度は高い傾向にあります。
逆に、失敗とは転職に必要以上の時間と手間がかかっってしまった、年収や勤務条件の満足度が低い、転職したもののやっぱり合わないと感じて早期退職してしまった事例などが挙げられます。
では、転職に失敗したケースと成功したケースでは、どのような点が異なっていたのでしょうか。今回は、その分かれ目となったポイントをいくつかご紹介します。
目次
医師転職で成功する人と失敗する人の違い
1、転職動機や目的が明確かどうか
医師が転職を成功させるポイントは、まず「転職動機や目的を明確にする」こと。
新しい職場ではどのような働き方をしたいのかを明確にし、それを候補となる医療施設にもしっかりと伝えるようにしましょう。
当然受け入れる側としては「やる気のある医師」を求めていますので、ビジョンが明確な医師には適した働き方を提案してくれることも多いです。
特に明確な理由が無くなんとなく職場を変えたいといった曖昧な場合、それはまだ転職に適した時期ではないのかもしれません。
2、決め手となる条件の優先順位が明確かどうか
リクルートメディカルキャリアが実際に転職をした約150人のドクターに行ったアンケート調査がありますので、それをご覧ください。
参考:リクルートメディカルキャリア「医師のキャリアチェンジに関するアンケート」
アンケート調査の結果を見ると、決め手となったポイントの1位は「希望の勤務条件・待遇」で、次いで「収入アップ」、「家族(家庭内)の事情」となっています。
裏を返せば、転職を希望する多くの医師が「勤務条件・待遇面」や「現在の収入」に不満を抱いているということがわかります。
失敗しないためには、あなたが「最も優先したい(逆に言えば譲れない)条件は何かを決めておくこと」です。ここが曖昧なため複数の候補の中からいつまでもひとつに絞れず多くの手間と時間を費やしてしまったドクターも実際にいらっしゃいます。
3、面接で細かな条件までしっかり確認していたかどうか
医師が転職に失敗するケースで、「実際に勤務してみたら思っていた環境と違った」ために結局早期に退職してしまうというケースがあります。
その原因のひとつに「給与や労働条件、診療体制、診療環境」など細かい部分を確認していなかったことが挙げられます。
面接の場では、給与などの条件面についてはしっかり納得いくまで確認しましょう。
また、学会出席や資格取得の費用を出してもらえるかや、夜間診療は当直医が行うか、主治医が呼び出されるかなど、詳細に確認するほど失敗を避けやすいです。
医師転職サイトを利用してコンサルタントから予め基本的な医療施設の情報を入手しておくと、面接時には気になるポイントを的確に質問できるのでオススメです。
4、面接で失敗しないためのポイント!
◆まず面接で落とされてしまうのを避けるためには、ネガティブなことを言わないこと。
なので現職の病院の悪口を言うのはNGです。相手側にマイナスのイメージをもたれます。
転職理由は、なるべくポジティブな動機を挙げて熱意を示しましょう。
◆また外来の忙しさや残業時間、夏休みの日数など、条件面ばかりを聞くのも良くありません。「この人は自分のことばかり優先する医師」だと思われ「チームとしての医療が機能しないのでは?」と思われてしまう事もあります。
◆服装についてはジャケット着用など、なるべくオフィシャルなスタイルが理想です。
当然、当直後だからとジャージやスウェットなどのラフな格好は望ましくありません。
医師が転職で失敗しないためには
転職を成功させるためには、なぜ転職するのか、転職によって何を得たいのかを明確にすることが重要で、それが曖昧な人ほど失敗しやすい傾向にあります。
「現在の職場に不満があるから転職したい」というだけでは、どんな施設なら満足できるかが明確ではなく、転職先としてどんな施設を探せばいいかイマイチはっきりしません。
どんな条件・環境の職場が理想かをまずは考えておきましょう。
考え方としては、自分のキャリアプランについて長期的な展望を持つことが大切。
長期のキャリアプランがあれば、将来のビジョンに向け今必要なことは何か、そのために今はどんな環境に転職すべきか、といった具体的なビジョンが生まれます。
それによって、どんな転職先が望ましいかの正しい判断ができます。
場合によっては、『時間的なゆとりが欲しいが、将来のことを考えると今はスキルを積む時期。あと数年は今の職場に留まろう』といった判断も大事になってきます。
◆合わせて読みたい記事
医師の転職失敗事例から学ぶ!上手く成功させるコツ
医師の転職失敗事例を知ることは、これから転職しようとする医師にとってかなり参考になります。なぜなら医師が転職する場合、すべての先生が上手くキャリアチェンジできるとは限りません。 中には「転職をしたもの ...