2020年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックですが、未曽有の事態による影響で2021年に延期が決定しました。さまざまな国の人々が集まるスポーツの最大の祭典なので、是非とも万全の状態で臨んでほしいものです。
さて、やはり白熱とした激しい戦いを繰り広げる場だからこそ、オリンピックでは万全な医療体制が求められます。選手だけでなく観客に対する治療行為も必要になり、多くの医師が動員されることになります。
では、そんなオリンピックに医師として参加するにはどうしたらいいでしょうか?
今回は、どうすればドクターとして東京オリンピック・パラリンピックに携わることができるのかを調べてみました。
目次
医師として東京オリンピックで働く
こうしたオリンピックのような大規模の世界大会の前には、医師会・看護協会に国から仕事依頼というかたちで医師・看護師に召集がかかります。
医師としてオリンピックで働くポイントを順番に見ていきましょう。
医師としてオリンピックで働くポイントまとめ
厚生労働省は、オリンピックに向けて外国人患者の受け入れ体制強化を計る
オリンピック病院(下記参照)で働くことで関わる可能性が高まる
オリンピック病院で勤務するには、医師転職サイトに登録しておくことが一番の近道
ではまず、東京オリンピックに向けて、現在日本ではどのような医療体制の準備や整備が進められているのでしょうか。
厚生労働省は、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、外国人患者の受け入れ態勢の強化に乗り出しています。
引用元:厚生労働省「平成28年度 医療機関における外国人患者受入れ環境整備事業実施団体の公募について」より
外国人選手や海外からの観光客に対して、東京オリンピック・パラリンピックのために日本に滞在している期間中、公的機関による救急医療サービスが無償で提供されるとのこと。また、各競技会場における応急手当や病院への搬送といった救急対応も無料で提供される予定です。
このような国際的なスポーツの祭典においては、医師、看護師などの有資格者を一定数確保する必要があります。
オリンピックでの医療体制はどんな感じ?
オリンピック選手村には総合診療所が設置され、24時間体制で診療が行われます。
各競技会場や選手村には救急車が待機し、必要に応じてドクターヘリでの搬送も行うなど、万全の体制が組まれることが予想されます。
そのためにも、経験豊富な医師や看護師だけでなく、東京オリンピック・パラリンピックに前向きに取り組んでもらえる人材は重宝されます。
医師はオリンピック病院に勤務していると参加の可能性が高まる
医師が2020年東京オリンピック・パラリンピックに携わるとしたら、事前にオリンピック病院か協力病院で働くことをお勧めします。
政府側はメイン会場となる東京近郊に位置する病院をオリンピック病院(競技場やスタジアムから近い病院)として指定していて、大会中の選手のケガや病気に対応するよう求められます。
オリンピック病院一覧
- 聖路加国際病院(東京都中央区)
- 虎の門病院(港区)
- 東京医科歯科大学医学部付属病院(文京区)
- 都立墨東病院(墨田区)
- 都立広尾病院(渋谷区)
- 日本医科大学付属病院(文京区)
- 東京国際医療研究センター(新宿区)
- 都立多摩総合医療センター(府中市)
- 国立病院機構埼玉病院(和光市)
- 埼玉医科大学国際医療センター(日高市)
協力病院一覧
- さいたま市立病院
- 札幌医科大学附属病院
- 独立行政法人労働者健康福祉機構 横浜労災病院
- 独立行政法人国立病院機構 仙台医療センター
医師として東京オリンピック・パラリンピックに参加するなら、これらのオリンピック病院や競技施設などの近隣にある協力病院に勤めていれば、医療従事者として派遣される可能性が高まります。
過去の例をみても、長野オリンピックの際には、信州大学医学部から医師や看護師約350人が派遣されています。このように、近隣の病院から救護班が派遣される可能性が高いと考えられます。
オリンピック病院へ転職するには?
オリンピックに従事する医師に求められる能力
オリンピック病院では、世界中の人々と接するので言語力は欠かせません。
主要となる英語はある程度できないと厳しいでしょう。さらに英語に加えて主要な言語を何かひとつ話せると強みになりそうです。
もちろんドクターとして確かなスキルと柔軟で的確な判断力も必要です。そしてやはり、一番大事なのは「五輪の現場で働きたい!」という強い意志ではないでしょうか。
医師としてオリンピックに参加するということは、とても名誉なことですよね。
医師転職サイトに登録しておくことでチャンスが生まれる
当然、2020年の東京オリンピック・パラリンピック医師やボランティアとして参加したいと願う人は少なくありません。
求人倍率は必然的に上がります。
先ほどお話したとおり、医師として東京オリンピック・パラリンピックに参加するなら、オリンピック病院や競技施設などの近隣にある協力病院に勤めるのが近道です。
そこで、医師転職サイトを利用しない手はありません。
医療機関とのパイプや太いつながりを持つ「医師転職サイト」を利用すれば、オリンピック病院や協力病院へ転職できる可能性が高まります。
また、現状これらの関連病院の求人募集がないとしても、「医師転職サイト」に事前に登録しておくことで、求人募集が発生した時に優先して紹介してもらうことができます。
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