医師の先生方が転職を考えた場合、自力で即行動するのも良いですが、むやみに自己流で始めて失敗する例もあるので注意が必要です。
転職が成功した人と失敗した人では、明らかに準備段階で差があります。
今回は、「医師の転職を成功させるために抑えておきたい5つのポイント」をお伝えしますので、参考になさってください。
目次
医師の転職を成功させる重要なポイント
医師の転職成功の鍵となるポイントは大きく分けると、5つあります。
2、余裕をもって転職スケジュールを決める
3、医師の転職に関する情報(求人・医療施設)の入手
4、実際に病院(施設)を訪問して現場を見る
5、納得できるまで交渉して条件を決める
この5つのポイントを抑えて転職活動を行えば、失敗するリスクを限りなく減らすことができるので、ぜひこれから転職を検討している先生は参考にしてみてください。
それでは、それぞれのポイントを順番に詳しく見ていきましょう。
1、転職後の方向性を決める
まず、大事なのが転職の方向性を決めることです。
つまり、「転職してどうなりたいのか?」これを明確にしておきましょう。
例えば、あなたが若い医師であれば、急性期の症例が集まる病院で、
年収の高さよりも経験を積むことを優先して転職するのも正しい選択です。
あなたが40代後半の医師で家庭と仕事のバランスをとりたい先生であれば、比較的緩やかな業務内容のケアミックス病院で当直のない勤務を希望したり、開業を考えている先生であれば、開業準備のための勉強と開業資金の貯蓄が可能なクリニック勤務へ転職するのも良いでしょう。
また、お子様のいらっしゃる女性医師の方であれば、残業無しの健診センターを希望したり、当直なし等のQOLの高い医療施設へ転職するなど、先生方それぞれの状況を踏まえた上での方向性と優先順位を決めることが大切です。
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2、余裕をもって転職スケジュールを決める
また、余裕をもって転職スケジュールを決めることも重要なポイント。
一般的に転職活動の期間は半年~1年程度が多く、「今年度末まで」など現在の職場と退職の話し合いをしてから転職活動を始めるのが理想的です。
最も転職が多い時期はやはり年度末の3月で、このタイミングでの退職を見越した転職の場合には、夏前から準備を進めることがおすすめです。好条件の求人が出るのを待ちながら1年ぐらいかけて転職をするつもりでいると、余裕をもって進められます。
転職エージェントに登録する場合は、面談をして自分の希望を伝えておくと、希望の条件の求人が出た場合に連絡をもらえます。
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3、医師の転職に関する情報(求人・医療施設)の入手
転職の方向性が決まれば、それに従って情報を入手していきます。
ご友人からの紹介や、ウェブや雑誌からの情報など、あらゆる手段を駆使して病院(施設)情報を入手しましょう。その際にオススメなのが、「医師転職サイト」の利用です。
医師転職サイトに登録しておけば、担当のコンサルタントが希望する条件に近い求人を集めてきてくれますし、気になる医療施設があれば、その詳細も教えてくれます。無料で利用できるので、ぜひ上手に活用してみてください。
可能であれば複数の情報源から病院の情報を得て、信頼できる情報を揃えるのが◎。
病院の評価は、経営者の視点、ドクターの視点、コメディカルの視点、患者の視点、地域住民の視点など、それぞれの視点によって異なることが多く、事前の情報が多いほど転職失敗のリスクも少なくなります。
4、実際に病院(施設)を訪問して現場を見る
求人情報を揃え、検討した後、いくつかの医療施設に転職先を絞られると思います。
そこで大事なことは、実際に現場を見ること、現場の話を聞くことです。
なぜなら、事前情報と実際の印象に違いがある場合もありますので、
医師の転職に関しては【現場を見聞する】ということがかなり大事です。
また、その病院施設の院長に実際に会ってお話しすることで、病院とご自身との深い接点が見つかったり、逆に価値観の相違をはっきりと感じたり、転職先を決定するのに役立つ情報を得られやすいです。
できるかぎり候補の病院を訪問して、病棟を歩き、コメディカルスタッフの動きや、ナースステーションの様子を実際に伺うと、その施設の雰囲気や、現場環境など多くのことを知ることができるはずです。
5、納得できるまで交渉して条件を決める
最後に、医師の転職の大事なポイントが「条件交渉」です。
ご入職の最終決断を下す前に、入職条件に関しては、納得のいくまで交渉をしましょう。
先生方それぞれに生活環境が異なっていますので、こだわる条件も違ってきます。
例えば、車通勤を許可して欲しい、大学に通っているので研究日はどうしても火曜日にして欲しい、指定する機器を揃えて欲しい、夏季休暇は連続で1週間欲しい、当直が必須なら月2回までにして欲しい、週4日の9時~17時までの勤務にして欲しい、などなど。
決して妥協せずに、納得いくまで交渉することが大切です。
この条件交渉を適当視してしまうと、後に転職したことを後悔してしまいかねません。
もし、病院側との条件交渉などが苦手という先生がいましたら、ここでもまた医師転職サイトに相談するのが良いでしょう。
医師転職サイトのコンサルタントは、こうした条件交渉や面接の日程調整なども、医師に代わってすべて行ってくれるなど、転職のプロにお願いすることで医師の転職活動において様々なメリットがあります。
転職活動を徹底サポートしてくれるので、きっと先生の力になってくれます。
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事前の準備と転職活動をしっかりと行うことが成功のポイント
医師という職業において「転職」は今や当たり前になってきています。
いくら全国的に医師不足で売り手市場になっているとはいえ、転職に関する準備と転職活動をしっかりと行うことが成功するためには必要不可欠です。
特に今回お話した5つのポイントをふまえて、理想の転職を実現してください。
医師としての今後のキャリアが成功することを願っています。